自宅でKVMを使ったシンプルなインフラ環境を構築します Proxyサーバーを介してWebサーバーへ接続し、さらにDNSで名前解決をできるようにします 最終的にgrafanaで各サーバーの監視設定を行うところまでをやろうと思います
構築の流れ
- 1.構成と準備 <-ここ
- 2.Webサーバーの構築
- 3.Proxyサーバーの構築
- 4.DNSサーバーの構築
- 5.Grafanaで監視基盤の構築
ネットワーク構成のイメージ図
扱うネットワークは以下の2つです
- 管理用ネットワーク: 192.168.122.0/24
- Webサーバーを利用するクライアントが接続されているネットワーク
- このネットワークからProxyを介してWebサーバーにアクセスします
- KVMの仮想ネットワーク: 192.168.123.0/24
- Webサーバーが接続されるローカルネットワーク
利用するソフトウェア
仮想マシンの作成やネットワークの設定にはCockpitを使用します
KVMホストの構成
本シリーズ用に物理のホストを用意できなかったため、Nested KVM構成で行います
- CPU: 4vCPU
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 100GB
- OS: Ubuntu 24.04
ネットワーク構成
仮想ネットワークには、デフォルトで作成されるdefault
を使用します
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この仮想ネットワークの詳細はnet-dumpxml
で確認することができ、以下の通りです
- NATモード で動作し、仮想マシンが外部ネットワークへアクセス可能
- 仮想ブリッジvirbr0を使用して通信を管理
- ホストのIP (192.168.123.1) がゲートウェイとして機能
- DHCP により、 192.168.123.2 〜 192.168.123.254 の範囲でIPアドレスを自動割り当て
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仮想マシンの準備
今回は合計で4つの仮想マシンを構築します。 都度一から作成するのは面倒なのでテンプレートを作成し、それをクローンする形で使用します スペックは以下の通りです。
- CPU: 2vCPU
- メモリ: 4GB
- ストレージ: 20GB
- OS: Ubuntu 24.04
また、クローンした仮想マシンにDHCPから異なるIPが割り当てるよう、以下設定を追記しておきます (参考)
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これで準備が整いました。次回は2.Webサーバーの構築を進めていきます